下妻物語

2005年7月1日 映画
「テンポのよい作品だった」
と、この映画を見た人の90%が同じ感想をもったであろうことを確信するほどテンポのよい作品だった。

深田恭子の女優としての技量を存分に出している映画だな、と気づいたのがラストシーンで、ラストに辿り着くまでは、なんでこういう演技なんだろうと訝しく思いつつだったんだけど、それもこれもラストのための伏線で、そして最後は水戸黄門的。

キャスティングも素晴らしかった。
土屋アンナのハスキーボイスが田舎のちょっとアホっぽいけど純朴なヤンキーにぴったりであり、荒川良良はもう存在自体がおもしろくもっと見たかった(俳優だと思ったらお笑い芸人らしい)。
阿部サダヲもよかったけれど、あの役をジョニー大倉がやってたらのた打ち回って笑ったのにな、でもまぁジョニーにあのような演技力や茶目っ気もなく、無理からぬこと。あのキャラはジョニー大蔵をリスペクトしてると思われる(むかしパチンコ系のVシネにでてたし)。

矢沢心はテレビじゃめっきりお目にかかれないが邦画を見ていると結構な比率で出くわす。
美人だけど目立つ顔ではなく、スタイルいいけどグラマーでもなく、改名を薦めたいほど名前が素っ気無い矢沢心は詰まるところインパクトがないんだけれど、それが逆にキャスティングしやすいキャラになっているのだろう。主役を食わない脇役として。
彼女は10年後も女優として活躍しているはずだ。

「小室哲也With篠原涼子」の印象しかなかった篠原涼子もすごくよかった。冒頭少ししかでてないんだけど強烈な印象を残した。この人もまた10年後も女優やってそう。

楽しめる。お勧めの作品。

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