キャッシュコーナーへ。そこそこ込んでいてしばし待つ。
オレの前の小太りの女性がなにやら様子がおかしい。おかしいというかタッチパネルを押すこともなくただなにもせず立っているだけ。近づいて様子を見ると手に預金通帳を持っているだけで操作をなにもしていない。通帳見ているだけなら順番変わってよ。ってことで声をかける。
「ちょっといいですか?」
「…」
「使い方わかりませんか?」
以前使い方がわからず困っていたお婆さんの手伝いをしたことがあるので、今回もそうかなと尋ねる。
「はい、」と薄笑いを浮かべる女性。もうちょっと上品なら皇室スマイルっぽいがそれほどでない薄笑い。
「ええと、カードは入れました?」
「いえ、」薄笑い。
「じゃあカード入れましょうか」
「…」薄笑い。
「カードあります?」
小太りの似非皇室スマイルは預金通帳を差し出した。
「通帳じゃなくてカードね。記帳したいの?記帳するにもカードいるよ?」
「お金をおろします」薄笑い。
「あ、そうですか。じゃあカードをここに入れてください」
「ないです」薄笑い
「ん?カード忘れたの?」
「カードないです」薄笑い
「え、カードなくしたの?無くしたんなら電話してカード止めないとだよ」
「カードないんです」薄笑い
「ん?カード作ってないってこと?」
「はい」薄笑い
「えー、じゃあだめだよ。カード作らないとおろせないよ」
薄笑い。
するとタクシーの運転手さんがやってきて「お金おろせました?」と女性に聞く。首を振りながら似非皇室スマイル。はなしを聞くに、預金を引き出そうとタクシーでここまで来て、タクシー料金も引き出したお金で支払う予定だったようだ。運転手さんは「え、カード作ってないの?」とあきれ顔。いっしょに店を出て行った。どうやってタクシー料金を払ったのか。まさかカラダで!ってことはなかろう、あの子じゃおれでも立たん。
まえタクシーの運ちゃんが車のなかでカーセックスをしていたけど、あれは料金をカラダで払っていたのかなぁ。

とりあえずオレはお金を引き出しまして本屋にいく。ここでまた不思議なお婆ちゃんと出くわすが続きはまた今度。

(銀行キャッシュシステムが理解できなかったのは、やんごとなき家柄の人だったからか・・っま、着ていたのがファッションセンターしまむら系だからそれはないでしょう)

コメント